家づくりにぜひ知ってほしいこと

シックハウス症候群は突然やってくる

日本の住宅の内装はほとんど新建材で造られています。     

新建材と言うのは
 
●コストを下げる。
●施工性を良くして職人さんに高度な技術を要求しなくても、商品の均一性が図れる。
●乾燥など養生機関がなく工期が早い。
●狂いが少なくいつまでも綺麗。
●カビなどの発生を抑える。
●防火性能を上げる。
●Etc
 ということを目指して開発されてきました。 そのために多くの化学物質が使用されています。   
例えば、今ほとんどの住宅に使用されているビニールクロスと呼ばれる壁紙は、原材料の塩化ビニール樹脂に加えて、意匠性を出すための着色剤や充填剤、材料の施工性を上げる為に商品を柔らかくする可塑剤や、カビを防ぐための防かび剤、燃えにくくするための難燃剤等、様々な化学物質が使用されているのです。
       
化学物質はその物質によって様々な毒性を持っています。   
このように使用された化学物質は完全に固着化することはなく、自ら持っている毒性や、他の物質と混ざることによって発生した有毒物を、私たちが暮らす部屋の中に揮発性有機化合物(VOC)として放散することになるのです。      
       
 
この部屋の中に放散されたVOCを空気と一緒に吸い続けると、頭が痛い、体がだるい、吐き気がする、目がチカチカする、鼻水が止まらない等々、と言った症状が出てくるようになります。
これがシックハウス症候群なのです。     
       
今なんとも感じていない方々も突然発症することがあるのです。     
多くのアレルギー症状もそうですが、体の中に徐々に蓄積されて、ある日突然、コップの水があふれるように発症してしまうのです。   
       
特に小さなお子様は、体が小さい為に許容量も少ないそうです。     
現在、アトピーや喘息の症状を持っておられるお子様が非常に多いのは、食べ物だけのせいではなく、私たちが住む住宅にも問題があるのかもしれません。     
       
だからこそ皆様にも、もっと室内環境に目を向けて頂きたいのです。
 
 
 

家を建てる前に知ってほしい方

 
 
  1. 大型家具店に行くと気分が悪くなる
  2. 新築の家に入ると嫌な臭いがする
  3. 花粉症やアトピー、喘息等のアレルギーがある
  4. 新築の室内で過ごすことが多い
  5. 小さな子供がいる
  6. 健康や自然素材住宅に興味がある
  7. 国の基準を鵜呑みにすることは出来ない!人
  8. 本当に良いものを望んでいる人
 
このような条件に多く当てはまる人ほど、健康に配慮した住宅をおすすめします。
 
 
 
 

シックハウスの原因

住居内で室内空気汚染に由来する様々な健康障害を総称して、シックハウス症候群と呼びます。
 
建材などから発生する揮発性有機化合物(VOC)だけではなく、室内に置かれた家具やカーテンなどから発生するVOC、気密化が進んだことによる換気不足、中途半端な高断熱化によるカビの発生、そのカビや食べ物の食べかすなどを餌にするダニの発生、室内で使用する化粧品や防虫・殺虫剤、たばこ、芳香剤、暖房器具などの日常生活用品から発生する化学物質もシックハウス症候群の原因となります。
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「F☆☆☆☆」安全は、大間違い

シックハウス問題が騒がれるようになって、国も対応を急ぐようになり、1997年に厚生労働省が13物質についてガイドラインを設けました。
そして2003年の国土交通省の建築基準法の改正に際して、クロルピリホスの使用禁止と、ホルムアルデヒドの基準値を制定することとなります。この基準が「F☆☆☆☆」(FはホルムアルデヒドのF)なのです。
しかし、この2物質以外の化学物質は規制されることはなかったのです。
あくまで私の私見ですが、2003年のシックハウス法の施行当時には、他の化学物質まで規制すると、ほとんどの建材が供給不能となってしまう状態であったと思われます。
そのため、他の物質は規制値を設けず、その代わりとして24時間換気による室内空気の入替を義務化したのです。
用は室内空気が汚染されても、室外へ出してしまえばいいじゃないかと言う付け焼刃的な発想なのです。
もともとシックハウスの原因はホルムアルデヒドだけではないのです。
しかしホルムアルデヒドだけが悪いような錯覚を与えてしまい、「F☆☆☆☆」の建材を使用すれば、安心安全であるような錯覚を与えてしまうことになったのです。
ハウスメーカーや分譲住宅の営業マンが「私どもの住宅はすべて、「F☆☆☆☆」の建材を使っているから安全です。」
建材メーカーの営業マンが「うちの商品は「F☆☆☆☆」を取っていますので安全です。」
そんな言葉を良く耳にしました。
まるで「F☆☆☆☆」が安全の証明書であるかのように。
皆さんの中でも、お聞きになった方もおられるでしょう。
恐ろしいことに、彼らも「だましてやろう。」などと言う気持ちなど全くなく、本当にそう思っていたみたいです。
 
シックハウス法が施行されて10年が経過して、ほとんどのメーカーの建材は厚生労働省が設けた13物質ガイドラインをクリヤーするようになっているようです。
しかし建築に使用されている化学物質はまだまだ山ほどあるのです。
 
下の資料は各種壁紙のVOCの試験結果ですが、比較的安全とされているオレフィン系や無機質系で一部検出されていますが、一番危険な塩化ビニール樹脂系がVOC単体で見るとほとんどND(NO DATA:検出限界未満・検出下限値未満・不検出)となっています。
しかし一番下段を見て頂きたいのです。
TVOC(TOTAL VOC:総揮発性有機化合物)が塩化ビニール樹脂系ではかなりの数値となっています。
7日を経過しても厚生労働省のガイドラインのTVOCの指針値400㎍/㎥を倍以上超えています。
たとえ単体では僅かな放散量でも数多くの化学物質を使用するとこのようなことになるのです。
これが体に徐々に蓄積されていくことになるのです。
そしてある日突然、「体の調子が……」と言うようなことになってしまうのです。
だから、「F☆☆☆☆」は決して安全の証明ではないのです。
 
 

素材選びはバランスが大切

「健康住宅=自然素材」とか
「自然素材の家はシックハウスにはならない。」は間違いです。

自然素材を使用しているので、安心安全というような内容で広告を出している住宅会社さんもあるようですが、少し説明が足らないように思います。
自然素材で皆さんがすぐ思い浮かぶ材料として、無垢の木があると思いますが、その無垢の木はもともと植物として大自然の中で生きてきたわけです。
生きていくためには、昆虫や植物に食い荒らされないように自分自身を守る必要があります。そのために、動物や昆虫の嫌がる物質を放出しているのです。

例えば、ヒバ・スギ・ヒノキなどの針葉樹は独特の匂いがします。
一般の人はほとんどの人が「木の良い香り」と感じると思います。
これはテルペンと言う物質を出しているのですが、この物質は少量だと気分を落ち着かせる作用がありますが、濃度が高くなると、ストレスの原因や、頭痛や吐き気などの健康障害を起こすことになります。
 
もともとヒバやヒノキなどが土台などにも良く使用されるのは、シロアリが付きにくいということがあげられます。材料から放散されるこの物質を嫌って、浸食されにくいです。
 
しかし、「総ヒノキの家」のように、床・壁・天井すべて総ヒノキ貼で施工された家は、換気の行き届かない室内空間では、濃度が上がって私たちの体を侵していくのです。
逆に新建材がすべて悪いのかと言えばそれも間違いで、新建材であっても製品になった状態で、使用された物質が定着して全く放散しないようになっている材料もあるのです。
高級家具などに使用されるメラミン化粧板もその一つで、下地に少し放散のある材料を使っても表面にメラミン化粧板を貼ることによって、下地材のVOCの放散を抑えることもできるようです。
 
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コストを抑え「健康で長く住める家」に住む方法

私たちが住む家で一番大切なことは、家族が健康で暮らせる家であることです。
家の中にいると、イライラしたり不快になったり、健康を害してしまったりしてはいけないのです。
しかし自然素材に多い健康素材はどうしてもコストが上がります。
全て自然素材を使うとなれば、かなりのコストになってきます。
「そんな高い家私には住めないわ。今のところ体は何ともないしローコスト住宅で良いわ。」
と思っている方も多いと思います。
しかしいつ自分にそのような症状が出るかわからないのです。
あなた自身に出なくても、お子様やほかの家族に発症する危険もあるのです。
全くローコスト住宅と同じコストで造るわけにはいきませんが、
コストを抑えることは可能です。
 
ではどうすれば良いか?
少し例を挙げてみましょう。
 

コストを抑えて「健康で長く住める家」に住む条件

  1. 屋根や外壁は直接影響がないので、ローコスト住宅と同じ素材を利用する。
    外壁等の素材に反応する化学物質過敏症の人は近づくだけでもダメなので、違う素材を使用しなければ、なりませんが、大多数の人は進行することはありません。
     
  2. 共有部分もローコスト住宅と同じ素材
    ただし、居室部分に空気が流れていかないように換気計画を立てる。長期間使用しないので、曝露しにくい。また。面積も少ないうえに、換気をしっかりとることにより放散vocの空気中の濃度もうすくなる。
     
  3. リビングや寝室等、使用時間の長い部屋は、安全な自然素材系の材料を使用する。
    自分たちが長くいる部屋を安全にすることによって、曝露量を少なくする。

  4. 素材の検討
    素材のコストもピンからキリまであります。高いから良いというものでもありません。例えば自然素材では皆様よく知っておられる、漆喰や珪藻土でも、ものによっては施工性をよくするためや、クリームを防止するために、樹脂系のつなぎ材や、骨材を試供している物も多くありますし、大手ビニールクロスメーカーのカタログの中にも、比較的安全な無機系クロスや、紙系クロスなども入っています。(メーカー品ですので防カビ剤や、不燃材を使用していますので全くのゼロではありません。一般のビニールクロスより放散量がかなり低いということです。)
この様に一つ一つ吟味していけば、そんなに高いコストをかけなくても、
「家族が健康で長く住める家」を造ることは、可能なのです。
 
私たちアドバンスのスタッフは皆様に少しでもそのお手伝いが出来ればと考えております。
地域に密着したホームドクターとして皆様に貢献できる会社でありたいと願っています。