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ちょっとした話ブログ

新緑のかがやき

2021-05-20
新緑を見ると力がみなぎる気がする!
 山々がキラキラした緑色に染まり、眩しくかがやく季節になりましたね。

この時期、私たちの目を楽しませてくれるのが「新緑」です。
「新緑」とは、夏の初めごろの木々の若葉のみずみずしい緑色を指す言葉で、その多くは「落葉樹」の葉です。 木々には、秋に一斉に葉を落として初夏に新しい葉を茂らせる「落葉樹」と、秋になっても葉を落とさず1年中葉を茂らせる「常緑樹」があります。秋に美しい紅葉を見せてくれるのは、ほとんどが落葉樹です。
モミジやイチョウ、ナンキンハゼ、モミジバフウ、春に桜を咲かせたソメイヨシノも落葉樹です。
なぜ葉を落とす木と落とさない木があるのでしょうか。


木々の葉は光合成をして栄養を作っています。
太陽の光と、根から吸い上げた水と、葉の裏の気孔から取り入れた二酸化炭素から、酸素や栄養を作り出します。光合成をするのにも栄養が必要です。
光合成の速度は太陽の光の強さや気温に影響を受けるので、秋になると光合成で作られる栄養は減り、葉の機能を維持するのに必要な栄養の方が多くなってしまいます。
そのため冬の間は葉を落とし、光合成に適した季節だけ葉を茂らすのが落葉樹なのです。





葉の役割
葉はただ落ちるだけではなく、光合成を行う「葉緑体」を分解して栄養に変え、枝や幹に取り込んでから葉を落とします。
 その時、まず「クロロフィル」という緑色の色素が分解されて、赤や黄の色素が残り、葉が赤色や黄色に見えるのが「紅葉」です。

春になると落葉樹は再び葉をつけ始め、枝や幹から葉に栄養分が送られますが、最初のうちはクロロフィルが少なく緑色の色素が少ない状態です。
そのため、新緑は明るくみずみずしい緑色に見えるのです。

常緑樹はなぜ葉を落とさないのでしょう。実は、葉にも老化や寿命があり、常緑樹も葉を落とします。
しかし、常緑樹の方が落葉樹より葉の寿命が長いため、一斉に葉を落とす必要がないのです。少しの古い葉とたくさんの若い葉が混在しているので、いつも葉が茂っているように見えます。

また、厳しい環境にある木や、葉が細長いマツやヒノキなどは、葉の生長に必要な栄養が少なく、葉を落とすよりつけたままの方がエネルギー効率がよくなります。
常緑樹の中には紅葉する種類もありますが、緑色の葉もたくさん残っているため、紅葉しても目立ちません。

 新緑のかがやく緑色を愛で、若葉のエネルギーを満喫するのも、この時期ならではの爽やかな感覚ですね。

たからこそ今の季節、お庭やエクステリアを快適な居場所にしてみては?

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